トライアングル
「トライアングル」 Triangle
2009年/イギリス・オーストラリア合作
脚本・監督:クリストファー・スミス 音楽:クリスチャン・ヘンソン
出演
メリッサ・ジョージ (ジェス)
マイケル・ドーマン (グレッグ)
レイチェル・カーバー (サリー)
ヘンリー・ニクソン (ダウニー)
エマ・ラング (ヘザー)
ライアム・ヘムズワース (ヴィクター)
メイン・テーマ(音楽:クリスチャン・ヘンソン)
ジェス(メリッサ・ジョージ)は自閉症の幼い息子をかかえ、気苦労の絶えないシングルマザー。
ある日、気晴らしにとボーイフレンドら総勢6人でヨットクルージングに出港する
天候は良好
爽快なクルージングになるはずだった
・・・が、しばらくすると凪ぎ状態となり
天候が急変して雷雲がヨットに迫ってくる。
グレッグ(マイケル・ドーマン)は危険を察知し無線で救助要請するが、逆に奇妙な救難信号を受信
間もなく豪雨の嵐に巻き込まれてヨットは転覆・・・
仲間の女性1人が行方不明となる。
裏返ったヨットの上により固まって漂流していると
巨大な客船と遭遇。
「アイオロス号」(調べてみると風を支配する神の名前らしい)
助けを求めるが応答もなく自力で客船へはい上がる。
助かった・・・と安堵するが
この客船に人の気配が無いことがわかってくると不安がつのりはじめる。
ゴーストシップのような船内を散策すると食堂フロアには新鮮な果物、
しかし再び戻ってくると不思議なことにみんな腐っていた。
誰もいない客室・・・
三面鏡・・・3人いるかのように写るジェス、この他 事の真相を示唆するシーンがいくつも仕掛けられています。
不可解な出来事の中、客室のバスルームで鏡に「劇場へ行け」と書かれた血文字を発見するが
その劇場で突然謎の覆面人物が現れ、
ショットガンでジェス以外の仲間はみんな殺されてしまう。
ジェスも襲われるが
格闘の末、
逆にその人物を追い詰めて
海に転落させる。
巨大な船に一人ぼっち・・・
と海原から助けを求める声が聞こえてきて覗いてみると
なんと転覆したヨットの上で手を振る数時間前の自分たちの姿だった!
唖然とするジェス・・・
彼らも同じようにこの船に乗り込んで来たが、ジェスは怖くて彼らに話しかけられず、
隠れながら様子をうかがううちにロッカールームで無数のメモを見つけ、その筆跡が自分のものであることに気付く
おまけに
同じ状況下で側溝に落したと思われる自分のペンダントの山・・・
ジェスは同じことがこの船の中で何度も繰り返されているらしいことを悟る。
謎の人物の正体も・・・
無限地獄というやつです。
ラスト近くでジェスの説明されてなかった1面とも言うべき姿が明かされるんですがこれがこのトワイライト・ゾーンに陥ってしまった真相か・・・とも解釈でき、
彼女も自分の罪を自覚していて
無限地獄の刑を自ら受け続ける意思を持って船に乗り続けているのかもしれません。
劇場用予告編
CGをうまく使っていて(海鳥がたびたび画面に割って入るのも意味がありそうで効果的)
「サスペリア」のような奇抜な色とのコントラストも面白い。
先が読めない展開、久々にドキドキさせるスリラーでした。
ヒロインを演じるメリッサ・ジョージはオーストラリア出身の女優。
「ダークシティ」の娼婦役あたりでデビュー以降「悪魔の棲む家」(リメイク版)「30デイズ・ナイト」などのホラージャンルで最近メキメキと頭角を現しています。
2009年の作品ですが日本では2011年8月に劇場公開。
最近のホラー映画としては1推ししたいくらい見始めると最後まで見ずにはいられなくなります。
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