ホラー

2012年5月14日 (月)

狼男アメリカン

「狼男アメリカン」An American Werewolf in London
1981年/アメリカ映画

Poster

脚本・監督:ジョン・ランディス
撮影:ロバート・ペインター
特殊メイク:リック・ベーカー(アカデミー特殊メイク賞受賞)
音楽:エルマー・バーンスタイン

挿入歌
ボビー・ヴィントン/サム・クック/ザ・マーセルズ「ブルームーン」
ヴァン・モリソン「ムーン・ダンス」
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル「バッドムーン・ライジング」

出演
デヴィッド・ノートン     (デヴィッド・ケスラー)
グリッフィン・ダン      (ジャック・グッドマン)
ジェニー・アガター      (アレックス・プライス:看護婦)
ジョン・ウッドバイン    (ドクター・ハーシュ)
ブライアン・グローヴァー(チェスプレイヤー)
フランク・オズ        (ミスター・コリンズ)

タイトルソング「ブルームーン」(歌:ボビー・ヴィントン)

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ヒッチハイクでイギリスを旅するアメリカ人デヴィッド(ノートン)とジャック(ダン)の二人組

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日も落ちるころ、ある村落で休息をとることに。

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パブ「スローター・ラム」・・・(不気味な看板だ・・・)

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店に入ると地元の常連らしき客たちの冷たい視線を受ける。
無愛想で取っ付きにくそうだ。
デヴィッドたちは「アラモ」ネタのジョークをとばし、それをきっかけに客たちとうちとけそうにも思えたが

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壁に施された印しが何なのか

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聞いたとたんに険悪なムードへ引き戻り、追い出されるようにパブを出ようとした背中越しに
「道を外れるな、月夜に気をつけるんだぞ。」と忠告される。

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歩いていると何処からか遠吠えが聞こえ、

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満月なのに気づく。

「きっとコヨーテか何かだよ。」「イギリスにコヨーテなんかいるもんか。」

・・・おまけにいつの間にか道を外れてるぞ。

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デヴィッドたちは空恐ろしさを感じ、道へ戻ろうとするが迷ってしまったようだ。

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と、そばで荒い鼻息が聞こえ、突然何かがデヴィッドたちを襲った!

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ジャックはその鋭い爪で引き裂かれ、即死!
デヴィッドも負傷する。

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そこへ心配になったパブの連中が駆けつけ、怪物を銃でしとめるが、

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デヴィッドが意識朦朧の中 怪物を横目にすると普通の人間だった・・・

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デヴィッドはロンドンの病院で目覚め、

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看護婦アレックス(アガター)の手あつい看護にメロメロ・・・

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しかし毎夜悪夢にうなされ、

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目覚めたかと思うと

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それも悪夢という変な夢に悩まされる。

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そして、デヴィッドが明らかに目覚めている時、

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目の前に死んだはずのジャックがズタズタの容姿で現れる。

「俺たちは狼人間に襲われたんだ。」
「デビッド、君はいずれ狼人間になって人を殺すぞ。そうなる前に何をすべきかわかるよな。」


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ジャックは死霊となってデヴィッドへ忠告に来たのだ。

ジャックの姿はデヴィッドにだけ見えている。

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デヴィッドの傷は回復し、退院してアレックスの家でやっかいになることに・・・

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アレックスはデヴィッドに惚れており、デヴィッドもまんざらではない。

「ムーン・ダンス」(歌:ミーコ)本編ではヴァン・モリソンが歌う。

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で、こんなことに・・・・(うらやましい)

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だが、ここにも前より腐敗した姿のジャックが現れる。

「明日の夜は満月だ、手遅れになる前に自ら命を絶つんだ。」

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デヴィッドはこれもただの悪夢の延長なんだと自分に言い聞かせるが、

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とうとうその時がやって来た・・・

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見る見るおぞましい姿に変身するデヴィッド・・・

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狼人間となったデヴィッドは街に繰り出し、

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次々と人を襲う。

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翌朝、デヴィッドは動物園の狼の檻の中で目覚め、

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事態を悟ったデヴィッドはアレックスのもとを去る。

家族にも別れを告げ、自殺しようとするがどうしてもできない・・・

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と、ジャックが三たび現れ、ポルノ映画館に入るよう誘う。

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そこにはジャックだけでなく

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デヴィッドが昨夜餌食にして死霊となった人々が待っており、さっさと決着をつけるよう促すが

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また夜になり再び狼人間に変身したデヴィッドはついにロンドンの街なかで大暴れ!

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もはや駆けつけたアレックスの言葉も通じず、

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狙撃隊の一斉射撃で幕を閉じるのだった。

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オリジナルスコア(音楽:エルマー・バーンスタイン)

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コメディタッチを得意とするランディスの演出の下、デヴィッド・ノートングリッフィン・ダンのかけあいも面白いが、それとは対照的でグロテスクな変身シーンの体毛がのびていく特撮やリック・ベーカーの特殊メイクにもなかなかインパクトがあった。ベーカーはこれでアカデミー特殊メイク賞を受賞。

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また、看護婦を演じたジェニー・アガターの普通っぽい中にある美しさが魅力的で印象に残る。

同年、同じく狼人間を扱ったジョー・ダンテ監督の「ハウリング」も話題となったように80年代はちょっとした狼人間映画ブームで、その変身シーンにそれぞれ趣向を凝らしていたものだった。
「ウルフェン」(1981)やマイケル・J・フォックスの「ティーン・ウルフ」(1985)、ニール・ジョーダン監督の「狼の血族」(1984)、スティーブン・キングも「死霊の牙」(1985)で取り上げている。

Thriller3
後の1983年、この映画の製作スタッフ(監督ランディス、撮影ペインター、劇中音楽バーンスタイン、特殊メイク リック・ベーカーら)マイケル・ジャクソンのミュージックビデオ「スリラー」に着手し、史上空前の大ヒットとなったことは承知の通り。

そんな経緯からもMTVはじめミュージック・クリップの一大ブームを確立したのみにあらず、マイケル・ジャクソンをスーパースターに押し上げたきっかけに当たるのがこの「狼男アメリカン」なのだ。

Postera

2011年9月29日 (木)

トライアングル

「トライアングル」 Triangle

2009年/イギリス・オーストラリア合作

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脚本・監督:クリストファー・スミス   音楽:クリスチャン・ヘンソン

出演

メリッサ・ジョージ      (ジェス)

マイケル・ドーマン     (グレッグ)

レイチェル・カーバー   (サリー)   

ヘンリー・ニクソン     (ダウニー)

エマ・ラング        (ヘザー)

ライアム・ヘムズワース (ヴィクター)

メイン・テーマ(音楽:クリスチャン・ヘンソン)

Triangle000067984_2ジェス(メリッサ・ジョージ)は自閉症の幼い息子をかかえ、気苦労の絶えないシングルマザー。

Triangle005638466 ある日、気晴らしにとボーイフレンドら総勢6人でヨットクルージングに出港する

Triangle000430888_2 天候は良好

Triangle000636635_2 爽快なクルージングになるはずだった

Triangle000866156_2 ・・・が、しばらくすると凪ぎ状態となり

Triangle000898689_2 天候が急変して雷雲がヨットに迫ってくる。

Triangle000963379_2 グレッグ(マイケル・ドーマン)は危険を察知し無線で救助要請するが、逆に奇妙な救難信号を受信

Triangle001107648_2 間もなく豪雨の嵐に巻き込まれてヨットは転覆・・・

Triangle001150982_2 仲間の女性1人が行方不明となる。

Triangle001244660_2 裏返ったヨットの上により固まって漂流していると

Triangle001274230_2 巨大な客船と遭遇。

Triangle001299131_2 「アイオロス号」(調べてみると風を支配する神の名前らしい)
助けを求めるが応答もなく自力で客船へはい上がる。

Triangle001347930_2 助かった・・・と安堵するが

Triangle001549881 この客船に人の気配が無いことがわかってくると不安がつのりはじめる。

Triangle001642932 ゴーストシップのような船内を散策すると食堂フロアには新鮮な果物、

Triangle002032572 しかし再び戻ってくると不思議なことにみんな腐っていた。

Triangle001820526 誰もいない客室・・・

三面鏡・・・3人いるかのように写るジェス、この他 事の真相を示唆するシーンがいくつも仕掛けられています。

Triangle001842006 不可解な出来事の中、客室のバスルームで鏡に「劇場へ行け」と書かれた血文字を発見するが

Triangle002176424 その劇場で突然謎の覆面人物が現れ、

Triangle002195026 ショットガンでジェス以外の仲間はみんな殺されてしまう。

Triangle002327825 ジェスも襲われるが

Triangle002405736 格闘の末、

Triangle004740818 逆にその人物を追い詰めて

Triangle002438519 海に転落させる。

Triangle002492615 巨大な船に一人ぼっち・・・

Triangle002555136 と海原から助けを求める声が聞こえてきて覗いてみると

Triangle002569608 なんと転覆したヨットの上で手を振る数時間前の自分たちの姿だった!

Triangle002566689 唖然とするジェス・・・

Triangle003050964 彼らも同じようにこの船に乗り込んで来たが、ジェスは怖くて彼らに話しかけられず、

Triangle003115279 隠れながら様子をうかがううちにロッカールームで無数のメモを見つけ、その筆跡が自分のものであることに気付く

Triangle003268140 おまけに

Triangle003261758 同じ状況下で側溝に落したと思われる自分のペンダントの山・・・

Triangle001732272 ジェスは同じことがこの船の中で何度も繰り返されているらしいことを悟る。

Triangle003384047 謎の人物の正体も・・・

Triangle004113650 無限地獄というやつです。

Triangle005255875 ラスト近くでジェスの説明されてなかった1面とも言うべき姿が明かされるんですがこれがこのトワイライト・ゾーンに陥ってしまった真相か・・・とも解釈でき、

Triangle005573692 彼女も自分の罪を自覚していて

Triangle005588332 無限地獄の刑を自ら受け続ける意思を持って船に乗り続けているのかもしれません。

劇場用予告編

Triangle000607064 CGをうまく使っていて(海鳥がたびたび画面に割って入るのも意味がありそうで効果的)

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Triangle003296209 「サスペリア」のような奇抜な色とのコントラストも面白い。

Triangle004059805 先が読めない展開、久々にドキドキさせるスリラーでした。

Triangle000948280 ヒロインを演じるメリッサ・ジョージはオーストラリア出身の女優。

「ダークシティ」の娼婦役あたりでデビュー以降「悪魔の棲む家」(リメイク版)「30デイズ・ナイト」などのホラージャンルで最近メキメキと頭角を現しています。

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2009年の作品ですが日本では2011年8月に劇場公開。
最近のホラー映画としては1推ししたいくらい見始めると最後まで見ずにはいられなくなります。

2011年3月10日 (木)

ファンハウス 惨劇の館

「ファンハウス 惨劇の館」The Funhouse
1981年/アメリカ映画

$Cinema Note

$Cinema Note

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メインタイトル
力の入ったジョン・ビールのタイトル音楽はなかなかの聴かせどころで最近はこんな正統派の音楽がめっきり少なくなっているのが残念に思う。(最近サントラ盤CDがようやく出ました)

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本編に入るといきなりヒロイン エイミー役エリザベス・ベリッジの入浴シーン・・・
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マスクをかぶった何者かがエイミーの部屋に侵入・・・(「ハロウィン」のパロディ?)
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顔と身体のアンバランスさがいい?(体形はどう見ても学生さんには見えないんですけど・・・)
ベリッジは後に「アマデウス」でモーツァルトの妻を演じてますが他の作品にあまり恵まれてないようです。
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入浴中、
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ホラーマニアの弟ジョーイ(マスクの主)のいたずらが・・・(「サイコ」を模した軽いジャブ)
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エイミー(ベリッジ)はボーイフレンドのバズ(ハッカビー)と女友だちのリズ(ウッドラフ)、そのボーイフレンド リッチー(チャピン)らと親に禁じられていたカーニバルに行く。

ジェットコースターなどの定番アトラクションを楽しんだ後、
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いかがわしい見世物小屋でフォルマリン漬けの奇形児を見たり
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娘をサクラに串刺しマジックをする三流のマジックショーや
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マダム・ゼナ(マイルズ)の館で占ってもらったり
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Girls.Girls.Girls...?
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若いダンサーで客を誘い
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中では年増のダンサーが出迎えるストリップ小屋などを見た後
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閉館まぎわになってリッチーはファンハウス(お化け屋敷)で一夜を過ごす提案をする。
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好奇心旺盛な年頃のエイミーたちは早速承諾。
親には公衆電話から女友だちの家に泊まると偽って、いざファンハウスへ・・・
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独特のたたずまいを見せるファンハウスのオブジェ
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エイミーたちはファンハウスのセットに潜り込むが
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下の物音に気づいてすき間から覗いてみると
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フランケンシュタインのマスクをかぶり、アトラクションのヘルパーをしていた男が占い師ゼナを殺す現場を目撃する。
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マスクを取ると恐ろしい男の素顔が!(特殊メイクはかのリック・ベイカー
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怪物の父親は呼び込みをしていた男(コンウェイ)で死体の後始末を算段していたところ、上のエイミーたちに気づき危機が迫る。
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最初の犠牲者はリッチー
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次いでリズが落とし穴に落ちて
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怪物の餌食に・・・
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館内を逃げ惑うエイミーとバズ
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そして
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とうとうエイミーとバズは見つけられてしまい
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格闘の末・・・
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道連れにバズまでも殺されてしまう。
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残ったエイミーとモンスターの最後の対決!



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恐怖の一夜が明け、ファンハウスからふらりと出てくるエイミー。
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外のオブジェが不気味だ。
『どうだい、怖かっただろう? 親の警告をちゃんと聞かないからさ。』
・・・なんて言っているようにも見える。
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エイミーは後片づけをするカーニバルスタッフに助けを求めるでもなく放心状態で園内をさまよう。


劇場用予告編

見世物小屋に抱くイメージを凝縮したような映画で「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督らしいと言えるのかもしれないが以降の80年代はこうしたホラーのオンパレードになった引き金的な要因の一つかな・・・と ふと思った。

2010年5月29日 (土)

「リサと悪魔」と「新・エクソシスト」

「リサと悪魔」(死肉のダンス)と「新・エクソシスト」のカップリングDVDから。
私が入手したのは輸入版ですが以前国内版DVDも出されたようです。
この2作が1枚のDVDに抱合せで収録されているのにはマリオ・バーヴァ監督作品であること以外の大きなワケがある。

まずは
「リサと悪魔」Lisa and The Devil
1972年/イタリア映画

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製作:アルフレード・レオーネ 監督:マリオ・バーヴァ 音楽:カルロ・サヴィーナ
主演
エルケ・ソマー/テリー・サヴァラス/シルヴァ・コシナ /アレッシオ・オラーノ
エジュアルド・ファジャルド/ガブリエレ・ティンティ /アリダ・ヴァリ


オープニング・タイトル
物悲しくも美しいテーマ曲はホラーというよりは まるでメロドラマ。(サントラ盤がほしくなります。)

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リサ(ソマ-)はイタリア古都観光ツアーに参加し、

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古い建物に描かれた悪魔の壁画を見た後

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古びた工芸品店でその悪魔そっくりの男(サヴァラス)と遭遇する。

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気味の悪さを感じて店を出るが

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ツアー一行からはぐれたリサは路地に迷い込んで広場への道がわからなくなり、

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必死に路地から抜け出そうとするが、だんだん日が暮れてとうとう辺りは真っ暗になってしまう。

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と、そこへ1台のクラシックなクルマが通りかかり、リサは彼ら(コシナ/ファジャルド/ティンティ)のクルマに便乗させてもらうが、実は彼らも道に迷っていた。

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しばらくするとクルマはエンコし、すぐそばの屋敷から例の悪魔そっくりの男が顔を出して一夜の宿としてその屋敷に宿泊してもいいと言う。
リサ一行はその提案を懸念しながらも甘んじることに・・・

(サヴァラス)は盲目の女主人(ヴァリ)の召使いで女主人の息子(オラーノ)はリサに特別な感情を抱いている様子だがリサもこの息子に惹かれている自分に気付く。

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だが食事を終え、しばらくしてクルマの修理をしていた運転手(ティンティ)が何故か死体で発見。

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これを機にゲストたちは次々に殺され、魔物たちが本性をあらわす。

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リサは前世にまつわる運命の絆に導かれ、悪魔の罠にはまってしまったのだ。

この映画は日本劇場未公開で後のビデオ邦題は「死肉のダンス」となっているがNHKのBS-2で放送された時は原題のまま「リサと悪魔」
最初の出会いはこの放送でこの題名の方がはるかにいいと思う。

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リサが目を覚ますと屋敷は枯葉にまみれ 荒廃している。

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やっと悪夢の世界から抜け出せた・・・

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帰りの旅客機に乗り込んでホッとひと安心するリサ。
しかし・・・


恐怖の結末・・・(ネタばれになるのでこれからちゃんと見ようという方は見ない方がいいですよ。)

追い討ちをくらう結末はゾ~~~っとさせ、バーヴァ演出の幻想的で古風な映像がその無気味さと相俟って独特の雰囲気を作り出しており、古典ホラーの味わい豊かな作品に仕上がってます。

『悪夢』の雰囲気と感覚を楽しみたい方にお薦め。

ただ、興行的にはあまりヒットしなかったようで・・・


そして------------------


爆発的世界ヒットとなったウィリアム・フリードキン監督「エクソシスト」の成功を見たプロデューサーのレオーネは2年後に商魂たくましく「リサと悪魔」のフィルムに新テイクを後撮りして継ぎ足し、グラインドハウス(大衆劇場)向けに無理矢理悪魔祓いの話しへ作り変えたのがこれ。↓

「新・エクソシスト」House of Exorcism
1975年/イタリア・アメリカ合作映画

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追加出演:ロバート・アルダ

店で悪魔に出会ったリサはそこで悪魔にとりつかれ、道に迷ってからのリサの行動は悪魔にとりつかれた彼女の脳裏の幻影もしくは心の葛藤として解釈させようとした。
そのリサの悪魔祓いをするのが後撮りされたロバート・アルダ扮する神父の新カット。
これだけではクレームがつくとふんだレオーネは「リサと悪魔」では意図的にカットしたソマ-とコシナのヌードシーンを解禁し、たっぷりとお披露目、さらに悪魔が神父の死別した妻の姿をかりて神父を誘惑するシーンとして別カットの女優のヌードを付け足した。
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「リサと悪魔」(左)ではここまでだが、「新・エクソシスト」(右)ではここまで見せる・・・


「新・エクソシスト」の予告編
音楽もオリジナルである「リサと悪魔」のロマンチックな雰囲気から一転したものに挿げ替えている。

かなりズタズタでメチャクチャなダメ編集映画だが興行的にはこちらの方がヒットしたようで作品として成り立っていること以上に大衆の俗欲を満たすことがいかに重要かを見た気がする。

個人的にはもちろん「リサと悪魔」をお薦めしたいが「新・エクソシスト」はそのオマケ(特典)として見ると映画の裏側を垣間見るようで興味深い。