ドラマ

2010年11月 3日 (水)

禁じられた家

「禁じられた家」A House is Not a Home
1964年/アメリカ映画

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監督:ラッセル・ローズ
原作:ポリー・アドラー
音楽:ジョセフ・ウェイス
主題歌:バート・バカラック/ハル・デヴィッド
歌:ブルック・ベントン

出演:シェリー・ウィンタース/ロバート・テイラー/シーザー・ロメロ
    ラルフ・ターガー/ブロデリック・クロフォード


ポリー・アドラーの自伝小説を映画化した作品。
貧しい女工のポリー(ウィンタース)は工場長からその立場につけこんだ暴行をうけ、消沈のさ中女工仲間から紹介されたフランク(テイラー)の口利きでニューヨークの高級娼婦宿の女将となる。
宿は政財界の大物たちの秘め事の場として繁盛していくが、そんなある日、ポリーはダンスホールで出会った歌手のケイシー(ターガー)に想いを寄せ、やがてケイシーから求婚されるがポリーの売春宿にからんだマフィアの大物ラッキー・ルチアーノ(ロメロ)による恐喝事件が明るみとなる。

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残念ながら映画自体は見ていません。
ではなぜ取り上げたかって? ・・・それはこの主題歌に惚れ込んだから。


ブルック・ベントン(オリジナル版)


ダスティ・スプリングフィールドバカラックの共演


こちらはシャーリー・バッシー版。

どうです、いいでしょ?

歌唱力が問われる曲でその表現しだいで大きくイメージが左右される難しい曲だと思いますが他にディオンヌ・ワーウィックやアレサ・フランクリン、バーブラ・ストライザンド、ルルなどがカヴァーしていて いかにもといった感じ。
バカラックファンにとってはスタンダードなんですが意外と一般に馴染みが薄いようで・・・

バカラックの曲の中でも特にハートを突きさす名曲じゃないでしょうか。

2010年8月12日 (木)

ジョアンナ

「ジョアンナ」Joanna
1968年/イギリス映画

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監督:マイケル・サーン
音楽:ロッド・マッケン(マッキューェン)

出演:ジュヌヴィエーヴ・ウェイト(ジョアンナ)
   カルヴィン・ロックハート (ゴードン)
   クリスチャン・ドーマー  (ヘンドリック)
   ドナルド・サザーランド  (ピーター)
   フィオナ・ルイス


ロンドンの美術学校に通うため地方から上京したジョアンナ(ウェイト)はまず教師のキャスと親しくなり、自由奔放な黒人女性バリルの生き方に感化されてみたり、若い億万長者だが不治の病で余命の無いピーター(サザーランド)と出会って命について考えたりします。
やがてピーターは死去・・・しかしキャスの芸術家としての飛躍を支援できたことに満足した最期でした。
ジョアンナはバリルの兄ゴードン(ロックハート)と愛し合うようになるがゴードンは町の不良と諍いを起こし男を殺して逃亡・・・すぐに捕まって10年の服役刑に。
ジョアンナはゴードンの子を身ごもっており、故郷に帰って産む決心をする。
駅のホームまでジョアンナを見送るキャス・・・

が、ホームではこの街に来て知り合った全ての人々がずらりと並んでジョアンナを激励する。


セミミュージカルとでも言うのだろうか、ちょっと違和感を感じたがジョアンナという一人の女性の生き方を淡々と見守るような映画で、ジョアンナを演じたジュヌヴィエーヴ・ウェイトのコケティッシュな魅力とロッド・マッケンの音楽は逸品です。


太陽をつかもう/ I'll Catch The Sun
歌っているのはロッド・マッケン自身。


家に帰るのはいつ?/When Am I Ever Going Home


I'm Only Me


Saturday Night In Knightsbridge


Run To Me, Fly To Me
ロッド・マッケンのヴォーカル版/LPには収録されてなかったCD追加曲です。


また会う日まで/Till We're Together Again
広島ではあるテレビ局の天気予報時、そのBGMとして長い間使われていたので耳に馴染んでいた曲で、LPを買って聴いた時にまずこの曲の素性が明らかになった嬉しさと驚きがありました。


ピーターのテーマ/Peter's Theme...Before I Die
ピーターの余命短い運命に捧げた鎮魂歌。


Walk Across London(LP未収録)


ジョアンナ/エンディング

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サントラ盤CDジャケット(SLC/1993年リリース)
LPアルバムよりも15曲も多く追加曲が収録されていて、このCD化に際して全面的にリニューアルされた日本単独発売の豪華盤です。(全29曲)


※更新:2010年11月19日

2010年8月 9日 (月)

ミス・ブロディの青春

「ミス・ブロディの青春」The Prime of Miss Jean Brodie
1968年/イギリス映画

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監督:ロナルド・ニーム
原作:ミュリエル・スパーク
撮影:テッド・ムーア
音楽:ロッド・マッケン(マッキューェン)

出演:マギー・スミス     (ジーン・ブロディ)
   ロバート・スティーブンス(テディ・ロイド)
   パメラ・フランクリン  (サンディ)
   ゴードン・ジャクソン  (ゴードン・ロウザー)

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1930年代のスコットランド、女子高校を舞台に保守的な校風の中、同僚の先生との禁断の恋や多感な生徒との間で葛藤する一人の女性教師の姿を描く。

もともとは舞台劇の映画化で監督は「ポセイドン・アドベンチャー」ロナルド・ニーム

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主人公の歴史教師ジーン・ブロディを演じたのはイギリスを代表する女優の一人で「ハリー・ポッター」シリーズでも健在ぶりを見せているマギー・スミス
この映画でその年のアカデミー主演女優賞を獲得しています。

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他に妻がいながらジーンと恋仲になる美術教師に「シャーロック・ホームズの冒険」のロバート・スティーブンス、ジーンに密かな恋心をよせる音楽教師に「大脱走」のゴードン・ジャクソン、生徒役として「ヘルハウス」のパメラ・フランクリンが出演。

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ジーン(スミス)につれなくされた美術教師のテディ(スティーブンス)はジーンのとりまき生徒のサンディ(フランクリン)を愛人にしてしまう。

時代的な雰囲気も見ものでお国柄とも言える『お堅い風紀』に縛られながら個性を主張するミス・ブロディの姿は現代から見るとまだまだ堅苦しい。 が、それゆえにタイプは違えど どんな人にも一様にその人(時代)なりの『青春』があるんだということを感じさせます。

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音楽はロッド・マッケン
最近はマッキューンと記載するのが通説になっているようだがイギリス人の発音を聞くとマッキューェンと聞こえる。


主題歌/Jean(歌:ロッド・マッケン
このメロディ、一度はどこかで聴かれた覚えのある人もたくさんいるのでは?
これもその年のゴールデングローヴ主題歌賞を受賞しています。

かすれた声がなんとも言えない叙情をかもし出すんですがデビュー当時は普通の歌い方をしていたようです。
いつからこんな歌声になったかは知りませんが、このスタイル変更が味わいとなりブロンソンのヒゲの如く劇的な躍進の源となったのは聴いての通りで、彼の音楽と詩の朗読をアルバムにしたシリーズは日本では石坂 浩二がナレーション吹替えしてヒットしました。
映画ではヘンリー・マンシーニとコラボした「ナタリーの朝」「ジョアンナ」「スヌーピーとチャーリー」など優しさのこもった癒しのメロディを手がけると独特の手並みを披露してくれる人でした。


劇場用予告編


ちなみにオリヴァーという歌手がカヴァーシングルを出してこれも持ち歌の代表となるくらいヒットしたようです。


サントラ盤からのハイライト組曲

テーマ曲以外の曲も抜群の雰囲気で私は大好きです。
心にジ~ンときますよ。(シャレじゃなくて・・・)

2010年7月29日 (木)

ボーイ・ワンダーの孤独

「ボーイ・ワンダーの孤独」Inserts
1974年/イギリス映画

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監督:ジョン・バイラム
衣装:シェリー・ラッセル
音楽コンサルタント:ジェシカ・ハーパー
ピアノ:トレヴァー・ヨーク

出演:リチャード・ドレイファス (ボーイ・ワンダー:映画監督)
   ジェシカ・ハーパー    (キャシー・ケイク:プロデューサーの愛人)
   ヴェロニカ・カートライト (ハーリーン:女優)
   ボブ・ホスキンス     (ビッグ・マック:プロデューサー)
   スティーブン・デイヴィーズ(レックス:男優)


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日本劇場未公開だがTBSで深夜TV放送された時に偶然見てかなり驚かされた。

と、言うのは「サスペリア」で名を知られる前のジェシカ・ハーパーや「エイリアン」のヴェロニカ・カートライトがほとんど『裸』で出ずっぱりで、かなりきわどいシーンもある。
その内容からアメリカではポルノ映画として公開され、ドレイファスが映画協会に抗議したという。

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サイレント映画時代、映画監督の邸宅で繰り広げられるポルノ映画撮影に関わる出演者をはじめとした関係者5人の会話劇で、舞台劇感覚の変わりダネ映画。

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ボーイ・ワンダー(ドレイファス)は落ちぶれた映画監督。
かたわらにはいつも酒が欠かせない・・・

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そこへ女優(カートライト)到着。

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さっさとコートを脱ぎ、

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下着姿でスタンバイ

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ヴェロニカ・カートライトはヒッチコックの「鳥」に出演していたあの少女だが結婚後映画業界を離れていて、この映画がカムバック第1作目ということもあってか かなり覚悟を決めた演技ぶり(脱ぎっぷりか)、これが「エイリアン」出演へとつながったわけだ。

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この女優、麻薬常習者で撮影前の一本が日常のようだ。

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たわいない会話の後、セットに移り、

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撮影が始まる。

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脱ぎっぷりも手馴れたものだ。

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そこへ男優(デイヴィーズ)も到着。

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絡みの撮影に入る。

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このシーンはかなりきわどいのでこれ以上は本編を見てご確認ください。
ヘアが映った どころではありません・・・

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撮影中、プロデューサー(ホスキンス)とその愛人キャシー(ハーパー)が訪ね、

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撮影は中断。

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女優はプロデューサーが持ち込んだみやげの麻薬を一服するため2階の部屋に上がる。

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が、それが原因で女優は突然死してしまい、

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プロデューサーと男優は協議の末、内々に死体を処理するため遺体をかかえて邸宅を出る。

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困ったワンダー・・・

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すると残っていたキャシーが代役をやると名乗りをあげる。

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キャシーは下着姿になってその意欲を見せるが

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いざ、撮影・・・となると

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それ以上の行為に戸惑い、なかなか先に進まない・・・

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そこで監督の手管

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うまく口説いてその気にさせ、徐々に演技も大胆にさせていく。

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ジェシカ・ハーパー「サスペリア」でのノーブラに濡れたシャツシーンどころではない。

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撮影を続けるうち、キャシーの大胆さに戸惑いはじめるワンダー・・・

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ワンダーはキャシーの誘惑に負け、立場が逆転

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ついに男女関係となってしまう。

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そこへプロデューサーと男優が遺体処理からもどってきて・・・

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プロデューサーは激怒し、気まずい空気の二人・・・

一悶着の後

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キャシーのまなざしに

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笑顔を返すワンダーの表情は『監督』としてのそれではなかった・・・

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プロデューサーは撮影フィルムを没収し、キャシーを連れて邸宅を去る。

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一人残されたワンダーは

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ピアノを弾きながら唄って気を紛らす・・・



撮影中、全てをさらけ出す現場状況に映画監督と女優が恋に落ちる過程を一気に見せる。
ご覧のようなシーンが延々と続くので、私はこの深夜放送はもしかしたら夢なんじゃないかと思ったくらい・・・
(途中から慌ててビデオの録画ボタンを押したバカ野郎です)
深夜とはいえよく放送したもんだ・・・

劇場用予告編

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たった5人しか登場しない上に撮影セットがある1階と申し訳程度の2階のシーンだけの舞台・・・
それを会話とこんなシーンだけで見せていくのだからある意味すごい。

まさに役者の力量にかかっている映画で、ドレイファスはこの後「ジョーズ」でブレイクするが俳優の基礎としてこういう場でもたたき上げていることを知った。


どこかの国のようにやたらもったいぶらない格の違いを見せ付ける『役者根性』を目の当たりにした映画でした。

2010年7月18日 (日)

ニューシネマ・パラダイス

「ニューシネマ・パラダイス」Cinema Paradiso
1989年/イタリア映画

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音楽:エンニオ・モリコーネ/全16曲(DRG/アメリカ盤)

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ジャック・ぺラン     (サルヴァトーレ)
   フィリップ・ノワレ      (アルフレード)
   サルヴァトーレ・カシオ (トト:サルヴァトーレ少年期)
   マルコ・レオナルディ  (サルヴァトーレ青年期)
   アニェーゼ・ナーノ    (エレナ)
   プペラ・マッジオ      (サルヴァトーレの母)
   アントネラ・アッティーリ(若き日の母)
   ブリジット・フォッセー  (エレナ:中年期)※完全版のみ

もう説明の必要なんてありませんね。
映画ファンの皆さんよくご存知、不朽の名作。

皆さん同様、私もこの映画を見ると、いつも泣けてきます。
気持ちも高ぶり説明しようなんて冷静な気持ちになれないというか・・・

観た方なら「なぜか」・・・なんて野暮な突っ込みをする人もいないでしょう。


メイン・テーマ

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少年と母、

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少年と映写技師、

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青年期の燃えるような恋・・・

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そして大人の郷愁・・・

人生の悲哀を凝縮した魂のドラマです。

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心の底から湧き出してくる感情を演出させるとイタリア人は上手いですね。


予告編


ラストシーン&エンディングテーマ

カットされたキスシーンやヌードシーンが延々と続くこのラスト・・・
その本質はちゃんと心得ていながら本来の魂の根源とも言えるこの部分を人間は隠そうとする。
恋愛に煩わしい駆け引きが生じるのもこの素直でない厄介な感情のせいなのだが・・・

人間とはおかしな生き物・・・
でもそこが人間の『人間』たる由縁なのでしょう。

ふと、そんなことを感じさせながら、バックに流れるエンニオ・モリコーネのこの音楽によって「ニューシネマ・パラダイス」は映画史に燦然と輝く永遠のものになった。


コンサート~組曲(指揮:エンニオ・モリコーネ)

音楽がすべてを語ってくれているようなすばらしいスコアです。

2010年5月31日 (月)

その夜の4時間

「その夜の4時間」Quante Volte...Quella Notte (4 Times That Night)
1969年/イタリア映画

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製作:アルフレード・レオーネ 監督:マリオ・バーヴァ 音楽:ラッロ・ゴーリ
主演:ブレット・ハルゼイ/ダニエラ・ジョルダーノ/パスカル・プチ


日本未公開で国内ビデオはおろか日本語映画データベースにも載ってないレアものですがホラーの名匠マリオ・バーヴァ監督が珍しくセクシーなお色気コメディーを演出している点でも貴重な映画だと思うのでご紹介します。

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オープニング・タイトル
音楽は「真昼の用心棒」などマカロニウエスタンでお馴染みのラッロ・ゴーリ。

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ジャンニ(ハルゼイ)はガールハントに余念がないプレイボーイ。
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犬を連れて散歩中の美女を見かけ、
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さっそく彼女にアプローチ!
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ティナ(ジョルダーノ)はジャンニの猛アタックにおされてデートに応じる。

ダニエラ・ジョルダーノは1966年のミス・イタリア出身でピーター・グレイブス、丹波 哲郎主演のマカロニウエスタン「5人の軍隊」にも出演しており、前のサントラ盤「死に場所を探せ」"Find a Place to Die"で紹介した動画で歌声は吹き替えられてますがギターを手に歌っていたのも彼女です。


ゴーゴーダンスクラブでデートを楽むジャンニとティナ。

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なぜかそっと忍び足で帰宅したティナだが
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同居する母親に見つかり 破れたドレスに気づかれ、
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訳を問いただされたティナはその後の4時間の出来事を語り始める。

ティナの言い分-------------------------------
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ジャンニの企みで彼のアパートに誘い込まれ
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いきなり裸のジャンニがティナに襲いかかる。
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ティナは部屋の中を逃げ回り
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ジャンニのすきをついて部屋から脱出した・・・とティナは話す。

しかし、
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飲み仲間へ語るジャンニの話しは違っていた。

ジャンニの言い分-----------------------------
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デートの帰り、積極的なティナの誘惑に負け、
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ティナを自分のアパートへ招くが
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ティナの誘惑はエスカレートし、
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ついに深い男女関係に陥ってしまった・・・とジャンニ。

そして
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二人の様子を覗き見していた管理人の話がまた異なる。

管理人の言い分-------------------------------
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二人がお楽しみの中ジャンニの部屋を隣人のカップルが訪ね、
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しばらくすると男は男どうし、女は女どうしに部屋を分かれて会話が始まる。
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エスメラルダ(プチ)はティナに睡眠薬を飲ませて眠らせた後
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レズビアン行為に・・・
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パスカル・プチはジョルダーノ同様「死に場所を探せ」"Find a Place to Die"にも出演してます。
小柄なのでおそらく名前のプチはそのへんから名づけたんじゃないかと思います。

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さて、いったいどれが真実なんだ・・・?


映画ファンの方ならお気づきだと思うが、これ、黒澤 明 監督の「羅生門」スタイルを拝借してるんです。
一人の話を鵜呑みするのはちょっと待って・・・複数の話しから真実を探るべきかも。
でも、場合によってはそれぞれが自分の都合のいいように話しを曲げて話すのだから そこに真実が存在しないことだってあるわけです。
真実は当事者のみが知るところであって意外とたわいないものだったりするものです。
その点に着目させる哲学めいた面白さがありますがジョルダーノのただ立っているだけでもお色気シーンになってしまうような容姿に つい見入ってしまう・・・そんな映画でした。

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                   アメリカ版ポスター

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オマケ

2010年5月30日 (日)

フォロー・ミー

「フォロー・ミー」Follow Me
1972年/イギリス映画

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音楽:ジョン・バリー/全12曲(MCA/アナログLP)

監督:キャロル・リード
主演:ミア・ファーロー/トポル/マイケル・ジェイストン


平凡な男チャールズ(ジェイストン)は妻ベリンダ(ファーロー)の最近の不可解な行動の裏に浮気を心配し私立探偵クリストフォロー(トポル)を雇って妻を尾行させる。
だがベリンダは散歩することで倦怠ぎみな夫婦生活をまぎらしていただけだった。
べリンダは探偵の尾行に気付くがそれを逆に楽しむうち、探偵と仲良くなって恋心が・・・

「第三の男」のキャロル・リード最後の映画。
ミア・ファーローの持ち味を活かした可愛らしい若妻の行動が微笑ましく、カラっとした作風も楽しい。
ラスト、夫に自分を尾行させてお互い新鮮なころの気持ちを取戻す結末もいい余韻を残す。

が、何と言っても一番印象深いのはこのジョン・バリーの音楽だ。
FM番組でこのメインテーマを聴いてすぐ気に入った私はLPを買い、レコードに針を落として演奏が始まると とたんに鳥肌が立ったものだ。
重厚なストリングスと女性コーラスのハーモニー・・・その音に包み込まれるような感覚の何とも心地良いこと。
ほとんどがメインテーマのバリエーション展開であるにも関わらず厭きさせない不思議な魅力があり、むしろ豊富なバリエーションでシーン演出したことがより強く印象を残す結果になっていると思います。
シンプルだからこそ深さが際立つ良い見本とでもいいますか・・・

あれから30年以上の歳月が流れてレコードには高いプレミアが付き、昨年ついにCD化。

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CDジャケット(Harkit/イギリス盤)

もちろん入手したが今のプレーヤーで聴くとアナログに感じた音の深みが足りない感じがする。
低音部の細かい再現ができておらず、高音部のキンキンした感じが強調されていて耳に突き刺さるような音になっている。
それとも歳のせいで音が聴きとりにくくなってしまったんだろうか・・・
もしくはプレイーヤーにもよるのだろうが柔らかい癒しの音色が再現できてないのは残念だ。

いや、アナログ音源にこだわりが無ければ良い曲ばかりだしお薦めしたいアルバムであることに違いは無いんですけど。


メインテーマ(ロングバージョン)
コーラスバージョンとインストゥルメンタルをつなげてみました。


アルバム音源を本編映像とともにメドレー編集したもの。
映画の展開と雰囲気がよく伝わってきます。

※更新:2010年11月3日