タイムスケープ
「タイムスケープ」 TimeScapes
2012年/アメリカ映画
製作・監督・編集・撮影:トム・ロウ
音楽・製作総指揮・タイトル&グラフィック:ナイジェル・ジョン・スタンフォード
80年代にちょっとしたブームとなったウィンダムヒルなどのBGVを復活させたような地球の大地と自然を詩情豊かに記録した映画。
当時「ウエスタンライト」にはまった私にはどこか懐かしい。
が、ジャック・ペランの「渡り鳥」ほど綿密な構成ではなく、同じ風景が別アングルで何度か登場するのがちょっと惜しい。
と言ってもこちらはこちらでアーティスティックなグラフィック効果が素晴らしく、きっと巨大スクリーンで見ると圧巻だ。
場面によってカメラ位置を移動させながら時間と光りの変化で表情を変える情景が美しい。
空と大地、光と影が創り出す自然のアートの神秘的な光景を披露しつつ、そこに暮す動物や人間がこの地球から恩恵を授かって生きていることも示唆していて環境破壊が問い立たされる人間社会において自然と共存していく姿勢のあり方を観客なりに考えさせる映画じゃないでしょうか。
よく映画俳優やスーパーモデルたちが環境破壊に物申すのはいろんなロケ地でこうした自然の神秘的な光景を目の当たりにするためなんだろうな~とふと思いました。
48分のうち8分がエンドロールに割かれていて大勢のスタッフが関わっているのがわかる。
だから40分が正味時間、決して長くは感じないはず。
たまにはこういう映画もいいものです。
予告編
撮影に2年間を費やしたそうです。
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